2005年日本国際博覧会に係る環境影響評価については、平成14年5月に評価書案に対し、環境大臣意見(以下「平成14年環境大臣意見」)を述べたところであり、これについては引き続き適切に対処される必要がある。この意見に加え、今般、2005年日本国際博覧会に係る追跡調査(予測・評価)報告書(その1)(以下「追跡調査報告書」)が送付されたことから環境保全上必要な助言を下記のとおり述べるものである。
記
万博会場の周辺においては、浮遊粒子状物質が現状において高い水準にあり、平成14年環境大臣意見においても、その対策を求めたところである。[1] | 評価書あるいは追跡調査報告書に記載されている環境保全対策の実施にあたっては、鉄道等の公共交通機関へ来場者の積極的な誘導の徹底、シャトルバスへの低公害車の積極的な導入、より環境への負荷の小さい業務用車両の利用の要請、アイドリングストップの励行の強化等、最大限の効果が得られるよう、具体的な内容を十分検討し、その結果に基づき強力に推進すること。 |
[2] | [1]の対策に加え、万博会場周辺地域および青少年公園西ターミナル等の周辺において、万博開催期間中の円滑な交通を確保するための自動車交通の抑制対策の実施、要請等、関係機関と連携して浮遊粒子状物質の削減に資する対策を検討し、実施されるよう措置すること。 |