- 目的
化学物質は、私たちの生活を豊かにし、また生活の質の維持向上に欠かせないものとなっている一方で、製造、使用及び処理並びに廃棄などの事業活動や日常生活のさまざまな場面で環境中に流出し、環境の保全上の支障を生じさせるおそれがあります。このことを化学物質による環境リスクといいます。
私たちの生活を維持向上させながら、環境リスクを低減させることが「持続可能な発展」には必要です。このためには、私たち一人一人が化学物質と私たちの生活との係わり合いや健康影響などの情報を入手し、環境リスクについて理解して、行動することが求められています。特に次世代を担う子供たちに、このような理解して行動できる資質を養成することが重要ですが、こうした資質の養成に資する教材は十分ではありません。
環境省では、平成14年8月にパソコンゲーム「つくろう!ポンポコ理想郷」をホームページで提供(さらに改良したものを平成15年3月3日公表)しましたが、今後さらにこうした教材を充実させていきたいと考えています。そこで、広くゲーム教材のアイデアを募集し、優れたアイデアについては、それを元にゲーム教材を試作して、環境省のホームページ上で「つくろう!ポンポコ理想郷」と同じように広く普及することとしています。さらに試作品に対しては、専門家審査及びインターネット投票による最優秀作品の選定を行うなどのPRキャンペーンを展開し、化学物質の環境リスクをいっそう理解していただけるよう努めていきたいと考えています。
- 応募教材の要件
応募する教材は、以下のような要件を備えている必要があります。
1) |
エントリーシート及びアイデアシート(後述5.応募方法)の記載内容が適切なものであること |
2) |
アイデアの内容は化学物質による環境リスクや化学物質と私たちの暮らしなど「化学物質と環境」に関連したものであること |
3) |
パソコン上で使えること(人数は問わない) |
4) |
アイデアは未発表のものであること |
- 募集期間
平成15年3月3日(月)〜平成15年4月25日(金)(事務局必着)
- 応募資格
資格は特に問いません(企業等からの応募も対象とします)。
- 応募方法
以下の書類を応募期間内に事務局まで郵送または持参して下さい。
(1) |
エントリーシート(様式1) |
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ゲームの名称、応募者の氏名、性別、年齢、住所、連絡先などを所定のエントリーシートに記入したもの |
(2) |
アイデアシート(様式2) |
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ゲームのスタイル、ストーリーの概要、ルールなどを説明したもの |
(3) |
画面のイメージ |
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ゲームのポイントとなる代表的な画面イメージ(別紙の例参照) |
注) |
様式1、様式2は環境省教材募集ホームページ
(http://www.env.go.jp/chemi/communication/idea/)からダウンロードできる他、事務局に依頼してFAXで取り寄せることもできます。 |
- 審査方法
審査委員会を設置し、審査基準に基づき審査を行います。
<審査委員>
有田芳子 |
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全国消費者団体連絡会事務局 |
市村禎二郎 |
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東京工業大学大学院理工学研究科教授
((社)日本化学会 環境・安全推進委員会教育小委員会委員長) |
岡本敦行 |
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(株)メディアワークス(ゲーム雑誌編集長) |
吉川肇子 |
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慶応大学商学部助教授 |
左巻健男 |
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京都工芸繊維大学アドミッションセンター教授 |
高月 紘 |
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京都大学環境保全センター教授 |
田島澄雄 |
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千葉市立小中台南(こなかだいみなみ)小学校教頭 |
鳥居圭市 |
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日本化学工業協会常務理事 |
松井啓之 |
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京都大学大学院経済学研究科助教授 |
三橋秋彦 |
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東京都墨田区立墨田中学校教諭 |
<審査基準>
審査項目 |
審査基準 |
学習効果 |
1)気づき・知識の獲得 |
・ゲームが対象とする学習者の発達段階に応じて、新たな気づきや知識の獲得をもたらしている。 |
2)日常性 |
・日常生活と化学物質の結びつき等から化学物質への関心を促している。 |
3)二面性 |
・化学物質の有用性と有害性の両方を表現し、リスクに対する感覚の習得に寄与している。 |
4)バランス性 |
・化学物質の使用による利便性と環境汚染とのバランスが表現されている。 |
5)わかりやすさ |
・化学物質と環境との係わり合いについてわかりやすく表現されている。 |
ゲーム性 |
1)独創性 |
・独自でユニークなアイデアをもっているか。 |
2)わかりやすさ |
・ルールがわかりやすい。 |
3)おもしろさ |
・ゲームとして楽しめる。 |
4)リピート性 |
・何度もゲームする気になる。 |
5)実現性 |
・試作品制作にあたって実現が容易である。 |
- 公表及び試作(予定)
第1次審査(書類審査):平成15年4月28日〜5月9日
試作対象となる5点を選定し、結果を平成15年5月頃に主催者が発表をします。あわせて、応募者に書面にて通知します。
↓
試作品の作成:平成15年5月12日〜10月30日
↓
試作品の公開:平成15年10月31日〜11月28日
事務局ホームページ上で試作品5点を公開します。この間、インターネットで投票していただきます。
↓
第2次審査(試作品による審査):平成15年12月
試作品から最優秀作品1点を選定し、結果を平成15年12月末に公表し、環境省ホームページ上で、一般に公開します。
- 主催等
主催 : |
環境省、(社)環境情報科学センター |
後援 : |
日本化学会、日本化学工業協会、日本環境教育学会、日本ゲーミングシミュレーション学会、日本リスク研究学会 |
- 問合せ先・資料請求及び応募書類提出先(事務局)
社団法人 環境情報科学センター 化学物質と環境に関する教材募集係 担当:仁井
〒102-0074 東京都千代田区九段南4−7−24 トゥーラント88ビル
TEL:03−3265−3916 FAX:03−3234−5407
E-mail nii@ceis.or.jp
- 注意事項
応募された作品はお返ししません。知的所有権の侵害が明らかなことが判明した応募アイデアは、審査の対象から除外します。
試作に選ばれたアイデアについては、環境省で試作・公開を行いますので、著作権を環境省に譲渡していただきます。なお、応募者の氏名(グループ、企業の場合は代表者の氏名)は発案者として作品とともに表示致します。また、教材の制作過程(発案者も参加可)で、応募案の仕様を変更する場合もあります。