参考資料
化学物質に関する議論の概要
  
(1) 水銀
   前回の第21回管理理事会の決定を受け、ワーキンググループによって2002年12月に公表された「グローバル水銀アセスメント」の報告に基づき、今後、国際的に取り組むべき対策として、各国において目標を設定して国内対策を進めること、また、特に開発途上国及び経済移行国に対して、技術的財政的支援を行うことが決議された。なお、中長期的に取り組む方策については、次回管理理事会において引き続き検討することとされた。
  
(2) 国際化学物質管理への戦略的アプローチ(SAICM)
   2002年2月の第7回特別管理理事会において国際化学物質管理への戦略的アプローチ(SAICM)の作成が合意され、さらに9月の「持続可能な開発に関する世界首脳会議」(WSSD)の実施計画において「2005年までに国際化学物質管理への戦略的アプローチを更に発展させること」が決議されたことを受け、第1回準備会合までに事務局において草案を作成すること、2006年に開催される第9回特別管理理事会/グローバル閣僚級環境フォーラムにおいて戦略的アプローチを完成させることが提案された。
 なお、重金属とその化合物についても、化学物質としてSAICMの対象と定義された。
  
(3) その他
   「国際貿易の対象となる特定の有害な化学物質及び駆除剤についての事前のかつ情報に基づく同意の手続に関するロッテルダム条約」に関し、今年中の発効が可能となるように各国に対し批准を行うよう要請された。(なお、我が国は本年中の締結実現に向け、国内の準備作業を進めているところである。)
 また、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約に関して、2004年までの発効が可能となるように各国に対し批准を行うよう要請された。(なお、我が国は、2002年8月本条約を締結している。)




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