(1) | 模擬水質試料1(COD、全窒素及び全隣) |
異常値等により棄却される回答は、全項目ともに数%であった。また、全項目ともに棄却後のCVは10%以下であり、左右対称のヒストグラムを示し、他の対象項目と比較して特に良好な結果であった。全窒素については、棄却後の平均値が調製濃度(設定値)と比較してやや高い値となった。この原因の一つは汚染(ブランク)によるものと考えられる。 | |
(2) | 模擬水質試料2(環境ホルモン類及び揮発性物質) |
環境ホルモン類の2項目については、異常値等により棄却される回答は数%〜10%程度であった。フタル酸ジ-n-ブチル、ノニルフェノールの棄却後のCVは20%程度であり、ほぼ左右対称なヒストグラムを示し良好な結果であった。フタル酸ジ-n-ブチルについては、空試験値の低減が重要であり、マニュアルに指定されている抽出方法及び抽出濃縮比等に従い分析操作を行った場合に良好な結果が得られた。 揮発性物質の3項目については、異常値等により棄却される回答数は、数%または0%であった。棄却後のCVについては、30%程度〜40%近くであり、他の対象項目と比較してばらつきは大きかった。塩化アリルと塩化ビニルについては、標準原液を自家調製した場合と購入している場合との間で、平均値等に有意な差が認められた。 |
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(3) | ばいじん試料(ダイオキシン類及びコプラナーPCB) |
異常値等により棄却される回答数は、ダイオキシン類異性体、同族体、コプラナーPCB異性体及びTEQの中で1,2,3,7,8,9-HxCDFのダイオキシン類異性体を除き、数%であった。棄却後のCVについても、ダイオキシン類異性体の1,2,3,7,8,9-HxCDFを除き、ダイオキシン類異性体、同族体、コプラナーPCB異性体及びTEQですべて10%程度〜20%程度であり、ほぼ左右対称なヒストグラムを示し良好な結果であった。過去の結果との比較においても、TEQのCVについては良好な結果であった。コプラナーPCBは異常値等となった異性体が多様であり、その数も多い。主な原因としてはクロマトグラムのピークの同定の間違いが考えられる。 |
[1] | COD等(COD、全窒素及び全隣) |
「水質汚濁に係る環境基準について」(昭和46年環境庁告示第59号)に定める方法等 | |
[2] | 環境ホルモン類(フタル酸ジ-n-ブチル及びノニルフェノール) |
「外因性内分泌攪乱化学物質調査暫定マニュアル(水質、底質、水生生物)」(平成10年環境庁水質保全局水質管理課)に定める方法等 | |
[3] | 揮発性物質(エチルベンゼン、塩化アリル及び塩化ビニル) |
「要調査項目等調査マニュアル(水質、底質、水生生物)」(平成11年3月環境庁水質保全局水質管理課)に定める方法等 | |
[4] | ダイオキシン類(ダイオキシン類及びコプラナーPCB) |
「特別管理一般廃棄物及び特別管理産業廃棄物に係る基準の検定方法」(平成4年厚生省告示第192号別表第1)に定める方法等 |
両試料の結果とも、分析結果については次のように異常値を棄却した。((イ)を除いた後、(ロ)を除き、あわせて「異常値等」とした) | ||
(イ) | 「ND」、「○○以下」又は「0」で示されているもの | |
(ロ) | Grubbs※の方法により、両側確率5%で棄却されるもの | |
※ | 数値的な異常値(はずれ値)の検定方法であり、JIS K 8402及びISO 5725に規定 されている一般的な方法である。 | |
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同一試料の測定において、試験室が異なっている測定値の精度をいう。精度は、測定値のばらつきの程度であり、通常は標準偏差(SD)及び変動係数(相対標準偏差、CV)で表す。なお、過去の調査事例等を考慮し、室間精度(CV)が20%台までの場合は「良好な結果」であると考えられる。 | |
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ダイオキシン類等の量をダイオキシン類の中で最強の毒性を有する2,3,7,8-四塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(2,3,7,8-TeCDD)の量に換算した量として表していることを示す記号。 | |
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<開催予定、スケジュール>
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<議事予定>
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