報道発表資料本文


資料4
「物品等の環境負荷の少ない仕様、材質等に関する推奨リスト」
       −分野別ガイドライン−公用車等(自動車)−

1 目的

 本ガイドラインは、国の各行政機関が調達する自動車について、環境への配慮の
方針を示すことにより、個別製品リストにおいて示すべき環境配慮情報の内容を規定
するものである。

2 対象製品の範囲

本ガイドラインでいう自動車とは、普通自動車、小型自動車及び軽自動車とする。
(2輪車を除く。)

3 個別製品リストに記載すべき環境配慮情報

(1)

個別製品リストへの掲載条件となる環境配慮情報の内容

  1. 電気自動車、天然ガス自動車、メタノール自動車又はハイブリッド自動車である
    こと。
  2. 1.以外の自動車である場合、次表の基準を満足するものであること。



表 電気自動車、天然ガス自動車、メタノール自動車又はハイブリッド自動車以外の自動車に係る基準

自 動 車 の 種 別 測定モード 窒素酸化物 粒子状物質
乗用車(軽自動車を含む) 10・15モード
0.06 g/km
  11モード
3.4 g/test
軽貨物自動車 10・15モード
0.12 g/km
  11モード
3.7 g/test
バス・トラック(1.7t以下) 10・15モード
0.12 g/km
  11モード
3.7 g/test
バス・トラック(1.7t超2.5以下) 10・15モード
0.2 g/km
  11モード
4.1 g/test
バス・トラック(2.5t超3.5t以下) 13モード
2.2 g/kWh
0.12 g/kWh
バス・トラック(3.5t超12.0t以下) 13モード
2.2 g/kWh
0.17 g/kWh
バス・トラック(12.0t超) 13モード
3.0 g/kWh
0.17 g/kWh

 ※ 各項目の値については、運輸省に届け出る諸元値によるものとする。

(2)

その他の環境配慮情報

  1. 生産流通段階
     リサイクルされた素材の使用状況

  2. 使用段階

    大気汚染物質の排出状況(窒素酸化物、粒子状物質、炭化水素、一酸化炭素)
    単位燃料当たりの走行距離
    長期使用を可能とするために施された配慮

  3. リサイクル・廃棄段階
     製品に使用される素材のリサイクルに関する取組(リサイクルしやすい設計等)

4 解説

(1)

個別製品リストへの掲載条件となる環境配慮情報の内容

  1. 電気自動車、天然ガス自動車、メタノール自動車又はハイブリッド自動車

    自動車から排出される窒素酸化物、粒子状物質等の大気汚染物質や温室効果ガスである二酸化炭素等の削減は、環境への負荷の低減に資する。
    国の各行政機関への低公害車の率先導入は、率先実行計画における重要な取組目標であり、平成12年度における目標達成のためには、各行政機関における低公害車の積極的導入を推進していく必要がある。
    大気汚染物質及び二酸化炭素の排出の少ない電気自動車、天然ガス自動車、メタノール自動車及びハイブリッド自動車はこのような低公害車である。

  2. 1.以外の低公害性に優れた自動車
    ガソリン自動車等在来型自動車であって、窒素酸化物等大気汚染物質の排出の少ない低公害性に優れた自動車(低環境負荷型自動車)を公害防止の観点から推奨していくため、表を満足することを条件とする。
(2)

その他の環境配慮情報

  1. 生産段階
    リサイクルされた素材が使用されることは、リサイクルの促進等に有効である。

  2. 使用段階

  3. 自動車から排出される窒素酸化物、粒子状物質等の大気汚染物質の排出が極力低減されていることが望ましい。
    省エネルギー・省資源や二酸化炭素排出削減の観点から、単位燃料当たりの走行距離ができるだけ良いことが望ましい。
    長期の使用が可能なように、修理等のアフターサービスに配慮していることが望ましい。

  4. リサイクル・廃棄段階
    自動車については、「再生資源の利用の促進に関する法律」の第1種指定となっており、再資源化率の向上及び減量化が規定されている。また、自動車に関する廃棄物処理・再資源化ガイドラインにおいては、バンパー等プラスチックの再資源化対策が規定されている。
    廃棄物削減の観点からも、自動車に使用される部品や素材のリサイクルが行われることが必要であるとともに、使用済み自動車についての回収・リサイクルへの取組(リサイクルルート等)があることが望ましい。
    シュレッダーダストの処分及びリサイクルに関し、その分別や安全性に対する配慮がなされていることが望ましい。
    なお、(社)日本自動車工業会の自主的行動計画として、自動車のリサイクル率の向上やシュレッダーダストの減容化、プラスチック素材の表示、バンパーリサイクル等が掲げられている。
    使用済み部品等のリサイクルを推進する場合、特に解体・分離・分別や部品の再使用が容易なように、設計段階からの配慮が望ましい。

5 用語の定義等

再使用

そのままの形状で同じ用途に使用すること。
リサイクル 原料として再生すること。

自動車に関する個別製品リストの掲載項目
−電気自動車、天然ガス自動車、メタノール自動車、ハイブリッド自動車−

項目
掲載情報内容
製造事業者名 ○○○○○
車名・型式  
燃料・動力等の区分 電気/天然ガス/メタノール/ハイブリッド
自動車の種別・用途  
重量等
車両重量※ ○○(kg)
車両総重量※
○○(kg)
等価慣性重量※ ○○(kg)
最大積載量※ ○○(kg)
乗車定員※
○○(人)
エンジン等
タイプ ○○○○○
総排気量※
○○(cc)
最大(定格)出力※ ○○(ps/rpm又はkW/rpm)
最大トルク※ ○○(kgm/rpm又はNm/rpm)
主変速機 ○○○○
駆動方式 ○○○○
一充填(電)走行距離 ○○(km)
環境配慮情報
リサイクルされた素材の使用状況 (使用部位、使用素材、使用量について具体的に記入)
大気汚染物質 窒素酸化物※ ○○(g/km)
粒子状物質※ ○○(g/kWh)
炭化水素※ ○○(g/km)
一酸化炭素※ ○○(g/km)
単位燃料当たりの走行距離※ ○○(km/kWh、km/Nm3、km/l)
長期使用を可能とするために施された配慮 (アフターサービス体制、設計上の工夫等を具体的に記入)
リサイクルしやすい設計等 (リサイクル設計の指針や内容、リサイクルの取組状況を具体的に記入)
その他環境配慮特記事項 (特記したい環境配慮事項について記述)
車両本体価格 ○○○○○円
発売開始時期 ○○年△△月
問合先 ◎◎株式会社(TEL      )
その他 ×××××

 注)※印は具体的な数値を掲載

【備考】

  1. 燃料・動力等の区分
      ハイブリッド自動車の場合は、ハイブリッド方式を記入。
  2. 特記したい環境配慮事項 
     ISO14001の認証取得など上記環境配慮情報以外に特記したい事項を記入。

自動車に関する個別製品リストの掲載項目

−低環境負荷型自動車−

項目
掲載情報内容
製造事業者名 ○○○○○
車名・型式 △△△△△
燃料・動力等の区分 ○○○○○
自動車の種別・用途 ○○○○○
重量等
車両重量※ ○○(kg)
車両総重量※
○○(kg)
等価慣性重量※ ○○(kg)
最大積載量※ ○○(kg)
乗車定員※
○○(人)
エンジン等
総排気量※
○○(cc)
最大(定格)出力※ ○○(ps/rpm)
最大トルク※ ○○(kgm/rpm)
主変速機 ○○○○
駆動方式 ○○○○
環境配慮情報
リサイクルされた素材の使用状況 (使用部位、使用素材、使用量について具体的に記入)
大気汚染物質 窒素酸化物※ ○○(g/km)
粒子状物質※ ○○(g/kWh)
炭化水素※ ○○(g/km)
一酸化炭素※ ○○(g/km)
単位燃料当たりの走行距離※ ○○(km/l)
長期使用を可能とするために施された配慮 (アフターサービス体制、設計上の工夫等を具体的に記入)
リサイクルしやすい設計等 (リサイクル設計の指針や内容、リサイクルの取組状況を具体的に記入)
その他環境配慮特記事項 (特記したい環境配慮事項について記述)
車両本体価格 ○○○○○円
発売開始時期 ○○年△△月
問合先 ◎◎株式会社(TEL      )
その他 ×××××

 注)※印は具体的な数値を掲載

【備考】

1 特記したい環境配慮事項
 ISO14001の認証取得など上記環境配慮情報以外に特記したい事項を記入。




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