「水銀対策技術の国際展開に関するセミナー」の開催について
1.概要
水銀に関する水俣条約(以下「水俣条約」といいます。)は、平成25年10月に水俣市・熊本市で開催された外交会議において採択された最も新しい環境条約の一つです。この条約は水銀のライフサイクル全体を通じた適正管理や排出削減を目指したものであり、日本は昨年2月に条約を締結しています。
環境省では、水俣条約の早期発効と対策の実施に向けた取組を後押しすべく、MINAS:水銀マイナスプログラム※を推進しています。この一環として、日本の優れた水銀対策技術の国際展開により途上国の水銀対策を強化することを念頭に、これまで途上国における水銀対策に関するニーズの把握を進めてきました。
水俣条約は50カ国目の締結の日の後90日目に効力が発生するとされているところ、平成29年2月2日時点で37カ国が締結しており、近い将来の発効が見込まれています。今後、発効を契機に水銀対策の更なる取組が求められると予想され、これまでに把握された途上国でのニーズを踏まえ、関連の技術を有する企業等とも連携した取組を図っていくことが必要と考えています。
このような背景を踏まえ本セミナーでは、官民が連携した水銀対策技術の国際展開の一助とすることを目的として、これまでに把握している途上国における水銀対策に関するニーズについて、各々の国が抱えている水銀問題の特徴と併せて報告するとともに、水銀対策に活用できる内外の資金やこれまでの水銀対策に関する国際展開の事例を紹介します。
※MINAS(MOYAI Initiative for Networking, Assessment and Strengthening):水銀マイナスプログラム
平成25年10月に開催された水銀に関する水俣条約外交会議において日本が表明した、「MOYAIイニシアティブ」の一環として途上国の水銀対策を後押しするもので、以下のような取組を行っている。
- アジア太平洋地域における水銀モニタリングネットワークの構築
- 途上国の水銀使用、排出、実態等の調査・評価の支援
- 途上国におけるニーズ調査・キャパシティビルディング
2.セミナーの日程等
日時:平成29年3月14日(火)13:30~17:10
会場:エッサム神田本社ビル 3階・グリーンホール
(〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1-26-3)
目的:水俣条約の効果的な実施に貢献するため、官民が連携した水銀対策技術の国際展開の推進を図る
プログラム案:
1.環境省の水銀マイナスプログラム
環境省総合環境政策局環境保健部 水銀対策推進室 室長補佐 斉藤 貢
2.途上国の水銀対策ニーズ調査
株式会社エックス都市研究所 サスティナビリティ・デザイン事業本部
国際環境政策チーム 副主任研究員 坂本 治
3.水銀対策に活用できる内外の資金
一般社団法人海外環境協力センター 主任研究員 林 やよい
4.水銀対策の国際展開の事例紹介
野村興産株式会社 営業部 リーダー 山分 保幸
3.募集要項
募集人員:80名(応募者多数の場合は抽選させていただきます)
応募方法:下記ページからお申込みください。
https://a10.hm-f.jp/index.php?action=R1&a=436&g=37&f=73
応募締切:平成29年2月24日
4.セミナーに関する問合せ先
本セミナーの事務は、環境省からの請負業務として、一般社団法人海外環境協力センターが担当いたします。
(水銀対策技術の国際展開に関するセミナー事務局)
一般社団法人海外環境協力センター
〒105-0003 東京都港区西新橋3-25-33 NP御成門ビル3階
電話 03-5472-0144
E-mail hguketsuke@oecc.or.jp
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境保健部環境保健企画管理課水銀対策推進室
(代表 03-3581-3351)
(直通 03-5521-8260)
室長 髙橋 一彰(内6353)
室長補佐 斉藤 貢(内6368)
室長補佐 中村 雄介(内6359)
担当 大江沙知子(内6356)