第1章163/sb1.1>「環境の現状」においても明らかにされたように、近年、我が国においては、都市活動や生活に起因する環境問題のウェイトの高まり、産業活動の高度化による新たな汚染可能性の増大、質の高い快適な環境や環境との共生を求める国民ニ一ズの高まり等環境問題は、多様化し広がりをみせている。また、第3章163/sb1.3>でみるように地球環境の保全への積極的な対応も必要になってきている。このような状況を踏まえ、今日の環境政策は、様々な観点から総合的な取組を強化していくとともに、新たな汚染可能性への対応、生態系の保全、環境資源の管理等新たな視点に立った展開を図っていく必要がある。
本章では、昭和62年度に実施された施策を中心として最近の環境政策の動向をみるとともに、新たな視点に立った環境政策の展開の方向について述べる。