3 河川、港湾、漁港、海岸の環境整備

(1)　河川の環境整備
ア　河川の環境整備
　河川の高水敷を整備し、地域住民に憩いとレクリエーションの場を提供するため、62年度は、事業費55億2,200万円（うち、直轄事業費40億6,100万円、補助事業費14億6,100万円）で185河川（直轄106河川、補助79河川）について、河川公園、緑地等の基盤整備を図る。
イ　ダム周辺の環境整備
　ダム貯水池周辺の環境を整備し、自然環境との調和を図るとともに、貯水池のもつレクリエーション機能の発揮を図るため、新たに岩屋ダム等３ダムを加え、合計37ダムについて事業費11億5,680万円（直轄事業費６億4,380万円、補助事業費５億1,300万円）で、整地、法面保護、緑化対策等の基盤整備を図る。
　また、62年度より、特定貯水池総合保全整備事業（グリーンベルト計画）を新規事業として、３ダム（事業費１億2,900万円）で実施し、ダム貯水池周辺の森林地域等の保全整備を行う。
ウ　砂防設備周辺の環境整備
　都市周辺における砂防設備を整備し、自然環境との調和を図るとともにレクリエーション空間を提供するため、事業費4億8,300万円（国費1億6,100万円）で14渓流において高水敷の整備、緑化等に補助を行う。
(2)　港湾の環境整備
ア　港湾における緑地等の整備
　港湾において快適な環境を創造し、港で働く人々及び港を訪れる人々に憩いの場を提供するため、港湾における緑地等の整備を行っている。62年度は、東京港湾において緑地等の整備を行う。
イ　レクリエーション港湾の整備
　海洋性レクリエーション活動の増大にかんがみ、地域住民に海に接する機会と場を提供するため秋田港等においてレクリエーション港湾を整備し、海岸線の適正利用と環境保全に寄与する。
(3)　漁港の環境整備
　漁港における景観の保持、美化を図り、快適で潤いのある漁港環境を形成するとともに、作業効率又は安全性の向上に資するため、植栽、休憩所等の整備を行う漁港環境整備事業（事業費5億円）を実施する。
(4)　海岸の環境整備
　多様な海洋性レクリエーション需要の増大に伴う海浜利用の進展に対処するとともに、快適で潤いのある海岸環境の保全と創出を図るため、離岸堤、突堤、人工礁、階段式護岸、遊歩道及び人工海浜等の整備を行う海岸環境整備事業を事業費193億3,460万円（国費64億4,930万円）で、全国183か所の事業の補助を行う。
　また、62年度から、海浜や地域の特性を十分活かし、住民が海と親しみ、集い憩える場としてコースタル・コミュニティ・ゾーンの整備を実施する。