1 土壌汚染の現況
特定有害物質による農用地の土壌汚染の実態を把握するため、昭和46年度から、汚染のおそれのある地域を対象に、農用地土壌汚染防止対策細密調査(細密調査)を実施している。
59年度においては、カドミウムに係る調査を11都道府県17地域、1,542haについて、銅に係る調査を2府県3地域、81haについて、また、砒素に係る調査を3府県4地域、239haについて実施した。
このうち対策地域の指定要件に該当するものが検出された地域(基準値以上検出地域)は、カドミウム4地域(新規地域はない。)であった。
このほか、重金属類による農用地の土壌汚染の全般的な状況を把握するため、定点において土壌環境基礎調査を実施している。
また、農用地の土壌が汚染されている地域等において、客土、土壌改良等の効果について現地改善対策試験を実施している。