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第1節 

2 廃棄物

 廃棄物は、事業活動に伴って排出される産業廃棄物と、し尿、ごみなど主として国民の日常生活に伴って生ずる一般廃棄物がある。
 一般廃棄物のうちごみの排出量は、近年緩やかな増加傾向にあるが、58年度では4,300万t(57年度4,400万t)となっており、前年度に比べて微減している(第1-1-11図)。また、ごみの種類も多様化しており、その適正な収集、処理が課題となっている。
 し尿については、水洗化人口の増加等により、ここ数年微減傾向にあるが、市町村の計画処理区域内のし尿量(し尿浄化槽汚泥を含む。)は58年度では3,956万kリットル(57年度3,953万kリットル)となっており、前年度に比べて微増している。
 産業廃棄物の排出量は55年度2億9,200万tと50年度(2億3,600万t)に比較して23.0%増加している。
 廃棄物処理については、最終処分場の確保が問題になってきており、特に大都市地域においては、深刻な問題となってきている。
 また、近年における廃棄物の性状の変化、排出形態等の変化に伴い、現行の処理技術、システムでは適正な処理が困難な廃棄物が出現するおそれがあり、これらの廃棄物の適正処理について対応していく必要がある。

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