3 自然公園における設備整備
(1) 公共施設の整備
国立公園及び国定公園の優れた自然環境を保全し適正な利用を促進するため、59年度は、園地、歩道、野営場、博物展示施設等の公園利用の基幹となる公共施設203ヶ所を整備した。
なお、自然との触れ合いを求める国民のニーズにこたえる一方、特に、近年一部地域において、過剰利用や自然の荒廃などの弊害が見られる状況にかんがみ、次の点を重点方針とした。
? 自然保護…………過剰利用を緩和解消するとともに、自然景観の破壊を防止する。
? 自然保護教育……自然の正しい理解を深め、自然保護思想を普及する。
? 事故防止…………利用者の安全を確保し、事故を未然に防止する。
(2) 民間による施設の整備
ホテル、旅館等の宿舎、スキー場、海水浴場等の利用施設は、主として民間により整備が進められている。これらは、「自然公園法」に基づく公園事業として執行されており、その認可等に当たっては、適切な公園利用施設となるよう事業者を指導している。