3 自然公園における施設整備
(1) 公共施設の整備
国立公園及び国定公園の優れた自然環境を保全し適正な利用を促進するため、58年度は、園地、歩道、野営場、博物展示施設等の公共施設218か所を整備した。
なお、特に、近年一部地区において、過剰利用や自然の荒廃などの弊害が見られる状況にかんがみ、次の点を重点方針とした。
? 自然保護……過剰利用を緩和解消するとともに、自然景観の破壊を防止する。
? 危険防止……利用者の事故を防止し、安全利用を確保する。
? 自然教育……自然の正しい理解を深め、自然保護思想を普及する。
? 施設改善……老朽化施設の改善等を行う。
(2) 民間による施設の整備
ホテル、旅館等の宿舎、スキー場、海水浴場等の利用施設は、主として民間により整備が進められている。これらは、「自然公園法」に基づく公園事業として執行されており、その認可等に当たっては、適切な公園利用施設となるよう事業者を指導している。