2 化学物質の環境調査の結果について
58年度に発表された57年度化学物質環境調査において調査対象とした物質は38物質であり、一般環境調査と精密環境調査の2種類の調査により環境中の濃度レベルを測定した。その調査結果は次のとおりである。
(1) 一般環境調査
一般環境調査は、全国数地域の水質及び低質を対象として行うものであり、57年度においては28物質について調査を行った。
その結果、第1-4-3表に示す14物質が検出された。
(2) 精密環境調査
精密環境調査は、一般環境調査の結果等から広範囲に環境残留性の確認を行う必要がある物質について、全国11地域の水質、低質及び魚を対象として行うものであり、57年度においては、クロルデン類8物質及びヘキサクロロフェン、ヘキサブロモベンゼンの計10物質について調査を行った(第1-4-4表)。これらのうち、クロルデン類については、引き続き生物モニタリング調査を行うこととしている。