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第5節 

1 国連環境特別委員会の設置

 昭和58年12月に国連総会本会議で「国連環境特別委員会」の設置が決議された。同特別委員会は57年5月にケニアのナイロビで国連人間環境会議(ストックホルム会議)10周年を記念して開催された国連環境計画管理理事会特別会合(ナイロビ会議)において日本政府代表として出席した環境庁長官がその設置を提案したものである。
 同特別委員会は21世紀の地球環境の理想像を模索し、その実現を検討することを任務としている。具体的には、?21世紀に向けて開発が持続しうるような長期的な環境戦略の提案、?国際的環境協力、?人口、資源、環境、開発の相互関係を踏まえて国際的目標の提案等地球環境を守るための幅広い検討を行い、2年以内に「21世紀の環境と地球的規模の諸問題」と題する報告書をまとめることとなっている。
 環境問題がますます国際化の様相を呈し、国際的な協力の下でこれらの問題に対処していかねばならないという機運が高まっている折に、こうした特別委員会が我が国の提唱によって設置されることは、時宜にかなったものであり、今後とも積極的に協力していく必要がある。

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