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第1節 

3 騒音

 騒音は日常生活に関係の深い問題であり、発生源も多種多様であるため、例年、典型7公害のうち、地方公共団体に寄せられる苦情件数が最も多く、57年度では全体の約33%を占めている。ここ数年間をみても、公害の苦情件数に占める騒音苦情件数の割合は増加傾向にある(第1-1-6図)。
 発生源の内訳を苦情件数でみると、工場・事業場騒音、建設作業騒音に関する苦情件数は減少傾向にあるが、全体の約半数を占めている。最近では、深夜営業店からのカラオケの音、家庭からのピアノ、クーラーの音などのいわゆる近隣騒音に関する苦情が多くなっており、57年度は全体の約45%を占めている。
 一方、一部の交通施設周辺においては、自動車、航空機、新幹線鉄道等の運行に伴って発生する騒音が住民の生活に障害を及ぼし、交通公害問題の大きな要素になっている。

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