1 悪臭の現況
悪臭は、きゅう覚により直接知覚されるものであって、その苦情件数は、例年騒音に次いで多数を占めている。
悪臭に係る苦情件数は近年減少傾向にあるが、昭和56年度は13,541件となっており前年度とは、ほぼ横ばいの状態を示している。業種別では、畜産農業が29.7%と最も多く、次いでサービス業・その他が18.8%となっている(第5-1-1図)。
また、第5-1-2図からわかるとおり、都市部とそれ以外の地域では業種ごとの苦情の発生傾向に差が見られ、都市部では畜産農業に係る苦情が少なく、一般機械器具製造工場、塗装工場等のその他の製造工場、サービス業等に分類される業種の占める割合が大きい。