悪臭防止法では、ガスクロマトグラフ等の機器を用いてアンモニア等の8悪臭物質の濃度を規制する方式をとっている。しかしながら、トルエン等の規制対象となっていない有機溶剤系物質に起因すると思われる悪臭苦情が、例年相当数あるため、引き続きこれらの物質の主要発生源について調査を行い、規制基準の策定等を検討することとしている。
一方、悪臭公害は、その発生源が多岐にわたり、また、ほとんどの場合、低濃度の複合臭であることから、現行の機器測定のみによる規制では限界があるため、人の嗅覚を用いる官能試験法について調査したところであるが、今後、調査結果について検討を加え、対策の推進に資することとしたい。
なお、昭和57年度から新たに3カ年計画で、悪臭防止法第4条第3号に定められている排出水に係る規制基準の設定のための調査を行うこととしている。