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第2節 

3 環境保全総合調査研究促進調整費による調査研究

 昭和54年度に本調整費で行われた主な調査研究は以下のとおりである。
 環境庁においては、絶滅の危機に頻しているトキの安全な捕獲方法を検討するための調査研究、石炭利用に伴う大気汚染防止に関する事例に係る既存知見の収集整理調査、地熱発電に伴って発生する蒸気及び熱水が公共用水域の水質に及ぼす影響の調査等を行った。
 通商産業省においては、合成洗剤中のリンの削減方法に関する研究、液状廃PCBの洋上焼却処理に伴う環境影響評価方法及び試験焼却結果の判定基準作成のための調査研究を行った。
 厚生省においては、家電廃棄物を鉄クズとして再生利用するための有害被膜溶離脱着技術の開発研究を行った。
 運輸省においては、廃油の洋上焼却による海洋汚染の防止のための調査並びにフロロカーボンの大気中での寿命の測定に関する調査を行った。
 また、環境庁と厚生省とでPCN及びHCBの環境汚染の実態並びに食品及び飲料水中における調査を行い、環境庁と建設省とで関東平野北部における地盤沈下対策のための調査を行った。

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