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第11節 

2 日本環境協会

 環境問題の適切な解決のためには、国民の正しい理解と認識が不可欠である。そのためには、国民に対して環境保全知識の普及・啓発を行うことが必要であり、このような事業を実施する主体として財団法人日本環境協会が52年に設立された。
 日本環境協会は、国内及び国外における環境保全に関する調査研究を行うとともに、環境保全に関する知識の普及を図り、もって豊かな人間環境の確保に寄与することを目的としている。この目的を達成するために、52年度から、公害の防止、豊かな自然環境の保全及び快適な生活環境の創造という観点から環境全般にわたってテーマを取り上げ、テレビ、映画等を通じて幅広い広報活動を行うほか、環境問題パンフレット等環境関係参考資料の作成・配布等環境保全知識の普及・啓発活動を行っている。その他、同協会は、環境問題に関する研究会の開催及び出版活動、内外の環境に関する調査研究も行っている。54年度からは、これらの活動を行うにあたって、新たに、国民の環境保全活動に対する参加意識の高揚という視点を加え事業を行った。

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