2 各種調査等の実施

　野生鳥獣の保護対策を強化するため、その基礎となる以下の調査研究を進める。
(1)　特定鳥類等調査
　絶滅のおそれのある鳥類及びこれに近い状態にある鳥類に実態をは握し、その保護対策を立てるための調査を引き続き進める。
(2)　食性調査
　農林作物に対し被害を及ぼす鳥獣の食性を明らかにし、その保護対策を確立するための調査を引き続き実施する。
(3)　定点調査
　我が国に生息する鳥獣の種類、数及び生息環境等をは握するための調査を実施する。
(4)　標識調査
　渡り鳥の生態をは握するため鳥類観測ステーションにおいて標識調査を実施してきているが、54年度においては、更に、二級ステーションを10か所増設し実施することとしている。
(5)　特定鳥獣増殖対策
　絶滅のおそれのある鳥獣及びそれに近い状態にある鳥獣の保護を図るため、引き続き、トキ、ハハジマメグロ等の増殖対策を推進するほか、新たにイリオモテヤマネコの増殖対策を推進することとしている。