6 環境保全・公害防止に関する技術予測調査
環境保全・公害防止に関する研究を、効率的に推進するためには、長期的観点に立って政策目標を明らかにし、合目的的な技術開発戦略を策定し、計画的な研究開発活動を展開していくことが必要である。
このため、52年5月環境庁が策定した「環境保全長期計画」を政策目標とし把え、政策目標ごとに関連する個別技術を体系的に整理し、その重要度を定量的に評価するとともに、技術開発戦略を策定する上で必要となる項目について予測・評価し、当該目標を最も効果的に達成するために、今後重点的に開発すべき技術開発課題を明らかにすることを目的として、53年度より「環境保全・公害防止に関する技術予測調査」を実施することとした。
本調査に用いる手法は、関連する広範な学問分野における学識経験者へのアンケート調査を中心とした規範的技術予測手法であるが、53年度においては、最適な手法の確立という意味も含め、環境保全、公害防止に関する技術体系の全体像を明確化するとともに、そのうち特に重要な技術開発課題を抽出するための解析に力点を置いて実施した。