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参考資料2 硫黄酸化物対策の効果

 燃料の低硫黄化は輸入原油等の低硫黄化と石油精製段階での重油脱硫による。これによる効果は、使用燃料等の硫黄含有率の基準時(ここでは45年度)との差をその消費量に乗じて求められる。また、そのうち、重油脱硫による効果は、石油精製の硫黄回収装置による硫黄回収量で求められる。
 このようにして硫黄分が削減された燃料が消費される訳であるが、燃料中に残存している硫黄分は酸化されて硫黄酸化物が発生する。その発生量は燃料の硫黄含有率をその消費量に乗じて求められる。しかし、発生した硫黄酸化物は排煙脱硫によりある程度除去され、残りが大気中に排出される。ここで、排煙脱硫による除去量は排煙脱硫装置の処理能力とその稼動状況を考慮して求めた。
 (資料) 資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」、「石油資料」など

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