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第4節 

1 環境測定分析精度向上対策

 汚染物質等に係る測定分析について精度を確保し、環境及び発生源の状況を的確には握することは、公害防止施策の基礎となる極めて重要な課題である。
 環境庁においては、環境測定分析精度の向上に資するために前年度に引き続き次の施策を実施する。
? 環境測定分析技術の向上及び精度管理のための方策についての学識経験者等による検討
? 環境分析精度管理マニュアルの作成
? 地方公共団体の試験研究機関及び関連民間分析機関を対象とした統一精度管理調査の実施
 また、公共用水域の水質の汚濁の状況の測定及び工場排水の監視について、その精度を向上させ、かつ、迅速な監視測定を可能にするとともに、測定検体の増加による分析者の負担の軽減を図るべく、現行の分析方法の改良及び自動化、新分析方法の導入等について、引き続き検討することとし、このため、油分、有機リン及び海域のCOD分析方法の改良並びに溶存酵素、濁度の分析方法の自動化の検討を行うこととしている。
 通商産業省においては、次のような失策を講ずることとしている。
? 濃度、騒音レベル等の計量証明の事業を行う者に対する取締りの強化
? 濃度計の使用基準についてのJIS化の検討及び標準物質体系の整備・拡充並びに標準物質の使用の徹底
? 国の試験研究機関による標準試料の精度調査及び指導
? 濃度計の検定制度の拡充並びに振動計の検定制度の開始

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