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第5節 

2 悪臭評価法の検討

 「悪臭防止法」では、ガスクロマトグラフ等の分析機器により悪臭の指標物質の濃度を測定し、悪臭を評価する分析的手法(機器分析法)を採用しているが、この方法は客観性に優れている反面、人のきゅう覚のように悪臭を総合的にとらえて評価することが難しいとされている。一方、近時、客観性を具備した人のきゅう覚による悪臭測定法(官能試験法)が開発され始めている折から、環境庁においても学識経験者を中心として新しい角度から悪臭の評価方法を総合的に検討している。
 51年度においては機器分析法と官能試験法の相互比較を行い、悪臭による被害を一層的確に評価するための調査研究を行うこととしている。

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