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第1節 

2 水俣病対策の推進

(1) 検診及び認定業務の促進
 水俣病については、認定申請者の大幅な増加もあって、熊本県において認定申請者が相当滞留している状況にある。これに対し、熊本県認定審査会においては、50年4月の再開後鋭意認定審査の促進が図られているところであるが、認定審査会における答申が保留となる者の増加が見られ、未処分は漸増している。環境庁としては、水俣病認定の困難性を踏まえながらも認定要件の具体化の検討を行っているところであり、また、熊本県が行う検診業務については、検診体制の確立と円滑な実施につき、県と協力して関係者の理解と協力を得るべく引き続き努力することとしている。
(2) 水俣病研究センター(仮称)の建設
 水俣病に係る医学的研究の推進を図ることを目的として設置を予定している水俣病研究センター(仮称)については、現在土地の取得を急いでいるところであり、51年度からその建設に着手することとしている。

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