前のページ 次のページ

第6節 

4 河川、港湾、海岸の環境整備

(1) 河川の環境整備
ア 河川の環境整備
 河川の高水敷等を整備し、自然環境との調和を図るとともに、水と緑のある公共の空地を確保し、地域住民に憩いとレクリエーションの場を提供するため、緑地、河川公園、遊歩道等の基盤整備を図ることとして、50年度事業費3,589百万円(うち直轄事業費2,494百万円、補助国費365百万円)で、115河川(直轄63河川、補助52河川)を実施した。
イ ダム周辺の環境整備
 ダム周辺の環境を整備し、その周辺の自然環境との調和を図るとともに、貯水池のもつレクリエーション効用の発揮を図るため、法面保護、緑化対策等の基盤整備を図ることとして、50年度より新たに事業費195百万円(うち直轄事業費90百万円、補助国費35百万円)で11ダムについて実施し、1ダムを完成した。
ウ 砂防設備周辺の環境整備
 都市周辺における砂防設備の環境を整備し、自然環境との調和を図るとともに、レクリエーション空間を提供するため、50年度から新たに砂防環境整備事業費補助の制度を設け、300百万円(国費100百万円)で北海道発寒川等10渓流において高水敷整備、緑化等に対する補助を行った。
(2) 港湾の環境整備
ア 港湾における緑地等の整備
 従来港湾の整備は、流通及び生産の場としての整備に重点が置かれてきたが、運輸省では国民の生活向上と意識の変化に対応して、快適な港湾環境を創出し、国民の憩いの場としての機能を持たせ、魅力ある港湾を造るため、緑地等の整備を進めることとし、50年度においては、事業費5,010百万円(国費2,044百万円)をもって、東京港、横浜港、名古屋港、神戸港、大阪港など54港において緑地及び広場の整備を行った。
イ レクリエーション港湾
 近年、ヨット、モーターボート等による海洋性レクリエーションが盛んになりつつあるが、限りある自然を有効に利用するため、無秩序な利用を避け、自然環境の保全に十分留意しつつレクリエーション港湾の整備を図る必要がある。
 50年度においては、前年度までに着工した青森、淡輪、和田港等のレクリエーション港湾の整備を継続実施した。
(3) 海岸の環境整備
 潤いある豊かな海岸環境を創出し、併せて海岸の利用の増進を図るため、49年度に引き続いて離岸堤、階段式護岸、遊歩道等の施設の整備、養浜、海岸後背地への植栽等を行う海岸環境整備事業を実施することとし、50年度には全国46か所において事業の実施を図った。

前のページ 次のページ