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第2節 

4 生物汚染調査

(1) 有害物質環境汚染(生物汚染)調査
 水銀、PCB、カドミウム等による環境汚染の態様をは握し、各種有害物質による人体影響を未然に防止するためには、環境中の生物を指標として汚染の進行、広がり等を明らかにする必要がある。
 このため、従来から水銀、カドミウム等の有害物質について、生物への蓄積状況を調査し、その汚染状況をは握してきたが49年度においても水銀及びPCB等について生物を指標とした環境調査を行った。
(2) 国際協力(OECD)による野生生物中の有機塩素系化合物等調査
 OECD環境委員会化学品セクターグループによる野生生物のサンプリング及び分析計画を実施するものであり、47年から3か年計画でOECD加盟国中13か国が行っており、更に1年間計画を延ばすこととなっている。
 本調査は、国際協力の一環として我が国における野生生物中の有機塩素系化合物や水銀、カドミウム等について調査するものであり、淡・海水魚、野鳥、水質及び底質を全国6地域から採集して調査を行った。
 この計画の最終的取りまとめは、3か年の調査結果を総合的に評価解析して行われることとなっている。

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