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第3章 環境保全の費用負担

 我が国における環境汚染を改善し、豊かな環境を創出していくために解決すべき課題は多いが、このような課題を解決するに当たっては、当然、費用の負担を伴うものであり、かつ、その領は巨額なものに上ると予想され、適切な費用負担のルールに基づきその合理的な負担が図られる必要がある。
 ここではこうした環境保全のための費用について、我が国における負担の現状を明らかにしつつ、今後解決しなければならない課題について検討することとするが、特に自然環境の保全のための費用負担については、公害に関する費用についての考え方をそのまま適用することが困難な側面もあり、最近その負担の公平化について論議されているところでもあるので別に1節を起こしてその問題点を考察することとしたい。

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