2 港湾等の環境保全対策
(1) 港湾公害防止対策事業
49年度は、北九州、田子の浦、大牟田、四日市、徳山下松、酒田港等計17港において汚でいしゅんせつを実施する計画である。
(2) 廃棄物処理施設の整備等
49年度は、事業費11,892百万円をもって廃棄物を埋立処分するための護岸、港湾で発生する海洋性廃棄物処理施設を整備するとともに49年度から新たに港内清掃のための清掃船の建造及び港内にある持主不明の沈廃船の処理事業を実施する計画である。
(3) 廃油処理施設の整備
船舶から発生する廃油を処理するための処理施設については、バラスト水等多量の廃油を処理するための施設の整備は完了したので、引き続き今後はビルジ等少量の廃油を処理するための小規模な施設の整備及び排水基準の強化等に伴う施設の改良を行うこととしており、49年度においては事業費394百万円をもって実施する計画である。
(4) 一般海域の環境整備事業等
49年度は、事業費410百万円をもって、48年度に建造した油回収船及びごみ清掃船を用いて、東京湾、大阪湾の原因者不明の浮遊油の回収及び瀬戸内海の浮遊ごみの清掃を運輸省において直轄事業として実施するほか、更に油回収船1隻を事業費340百万円で建造し、その事業の推進を図ることとしている。
また、大阪湾に捨てられた産業廃棄物入りドラムかんの引揚げについては、建設省において新たに国費10百万円(事業費20百万円)をもって行い、当該海域の海底の浄化を図ることとしている。