前のページ 次のページ

第4節 

3 1973年の船舶による汚染の防止のための国際条約

 海洋汚染はグローバルな現象であり、国際的な汚染防止体制の確立が不可欠であることから、我が国としても国際連合、IMCO(政府間海事協議機関)等を中心とする諸活動に積極的に参加し、国際協力を推進しているが、最近における注目すべき事項としては、昨年11月のロンドンにおける「1973年の船舶による汚染の防止のための国際条約」の採択があげられる。本条約は、現在各国で批准のための検討が行われているが、現在国際的に発効している「1954年の油による海水の汚濁の防止のための国際条約」と比較すると、油に対する規制の強化、有害物質等への規制の拡大、船舶の構造・設備に対する規制の強化を図っている等、今後における海洋汚染防止の進展に大きな貢献をなすものと考えられる。なお、本条約は、本文と五つの附属書から成っており、主たる内容は、参考資料3のとおりである。

前のページ 次のページ