前のページ 次のページ

第2節 

6 廃棄物処理

 廃棄物処理技術として当面の最も大きい問題は、都市廃棄物処理技術開発であるが、排出源における排出方式決定から分別収集、廃棄物の種類による処理方式の選択、再利用技術までを連続する一つのシステムとしてとらえ、合理的な都市廃棄物処理体系を確立することである。このため、厚生省において「中小都市の廃棄物処理システムの設計研究」を実施した。また、2次的な公害を発生しない処理技術開発として新しく埋立技術の開発、焼却技術用開発を進めた。
 問題となっている合製高分子化合物の廃棄物の処理対策として、通商産業省において「プラスチック廃棄物処理技術に関する研究」を実施し、破砕、焼却、分解技術開発を進めたほか、光分解型プラスチック等、容易に分解、無害化する化合物開発を行なっている。
 さらに、廃棄物の再生利用技術を開発し、廃棄物問題を抜本的に解決し、あわせ資源として有効利用を図るために、科学技術庁において「鉱さい、赤泥、製紙スラッジ等の相互利用による資源化に関する調査」を実施した。また、通商産業省においては、固型廃棄物を資源化して再生利用する技術システムを確立をすべく、47年度においては、その研究開発の前段階として関連技術の現状および将来の見通し、諸外国の固型廃棄物の実態等に関する事前調査を実施した。

前のページ 次のページ