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第1節 

1 概説

 近年の産業開発、都市膨張に伴い、騒音振動公害は全国各地で頻発し、公害に関する苦情のうちで最も多数をしめている。その内容は、地域社会の近隣関係的な事例、住居と工場の混在からくる紛争、空港周辺の広範囲な地域における障害等多種多様である。
 騒音、振動公害の特色は工場、事業場のみではなく各種の公共事業、たとえば高速道路、新幹線、空港の建設および利用に伴うのもが多いことである。その解決のためには発生源に対する規制の強化のみでは不十分であり、あわせて発生源周辺の土地利用規制等も必要である。

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