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第1節 

3 光化学スモッグによる健康影響

 昭和46年度における、光化学スモッグの影響による被害は、同年5月12日の東京都、神奈川県、埼玉県からはじまり、その後、千葉県、愛知県、兵庫県でもでており、大阪でも同年8月27日に被害の届出数は同年12月末で、48,025名となっており、前年の4倍強である。しかし、これらの被害の主なものは、目の刺激(目がチカチカする、目が痛い、涙がでる等)、のどの刺激などが多く、胸が痛い、いき苦しいなどもあるが、大部分は一過性のものであった。これら光化学スモッグ対策のため環境庁ではプロジェクトチームをつくり発生機構の究明とともに健康への影響についても検討を行なっている。

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