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第3節 

1 河川等の浄化対策

(1) 河川浄化対策
 昭和47年度は、事業費2,243百万円(直轄950百万円、補助1,293百万円)をもって、中川浄化事業としての三郷放水路を継続施工し、汚でいしゅんせつ事業として多摩川および鶴見川(以上直轄)、東京地区、大阪地区等継続16地区の事業を実施するとともに、新たに荒田川(岐阜)、戸牧川(豊岡)および松江市内河川の浄化用水の導入事業を直轄事業で着手することとし、さらに補助事業では横須賀地区(平作川)、清水・静岡地区(巴川)、岐阜地区(荒田川)等の浄化対策に着手する予定である。
(2) 河川の流況改善
 河川の流況改善については、河川総合開発事業として継続事業実施中の99事業とともに、荒たに流況調整河川を含む24事業を加え、合計123事業を実施し積極的に流況の改善を図ることにより、一般の利水者の取水の安定ならびに水質の保全に努める予定である。
(3) 港湾の浄化対策
 港湾では海底のたい積物が原因となって底質の悪化、水質の汚濁、悪臭の発生等の公害を起こしているところもある。
 このため公害対策の一環として、次のような港湾をしゅんせつによって浄化することも必要である。
 具体的には、新たに昭和47年度において塩釜、東京、田子の浦等の8港においては汚泥しゅんせつを予定し、また、新潟港では浄化用水の導入を予定している。

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