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第8節 

5 運輸省

 公害防止関係の研究開発については、自動車排出ガスおよび騒音の防止、海水汚濁の防止ならびに大気汚染防止について、それぞれ継続的に行なっているが、46年度は交通安全公害研究所において、使用過程における自動車エンジンの整備または改善による有害ガス防除の研究、自動車の運転条件と排気ガスとの関連に関する研究、自動車排気ガス清浄装置に関する研究および自動車騒音防止に関する研究を行なう。
 船舶技術研究所においては、45年度に引き続き油回収装置の研究等の海上公害に関する研究を行なう。また、港湾技術研究所においては、海洋汚染対策調査の一環として東京湾内における海水交換および汚染物質の希釈拡散の機構を解明するため、東京湾の大型全域模型を使用した水理模型実験を行なう。
 気象研究所においては、大気汚染防止対策のため必要な低層の気象観測を行なう方法としてライダーを利用して逆転層、汚染物質の滞留層、風等の測定を可能とするような研究開発を行なう。さらに、統計的方法により大気汚染に関連する局地的な気象条件の予測を行なう技術を開発する予定である。
 また、民間企業において進められている試験研究に対しても、企業合理化促進法に基づく補助金を交付することになっている。

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