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第4節 

2 二国間協力活動

(1) 公害に関する日米会議
 公害問題解決のための二国間協力として、ニクソン大統領、佐藤総理大臣間の親書の交換に基づき、45年10月14日総理府総務長官(公害対策本部副本部長)山中貞則氏および米国大統領環境問題諮問委員会委員長ラッセル・E・トレイン氏を中心に公害に関する日米会議が行なわれた。この会議において、日米両国は当面直面している公害問題の解決のため、クライテリア(判定条件)の設定に関する研究、専門家の交流、情報の交換、公害防止に関する諸研究の協同企画と実施等に関し、将来も密接な協力を行なうこと、そのための協力計画の策定および実施にあたる上級レベル(閣僚および行政官を含む。)の定期的会合の開催について合意に達し、日米二国間の公害防止に取り組む体制が強化された。
(2) 天然資源の開発利用に関する日米会議
 1964年第3回日米貿易経済合同委員会の決議によって設立された「天然資源の開発利用に関する日米会議(UJNR)」の中に環境関係の専門部会として、大気汚染、水質汚濁、国立公園管理の3つの部会を設け、科学技術情報、機器さらに研究者の交換等を日米間で活発に行ない、多くの成果をあげつつある。

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