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第2節 

4 その他

 名古屋市、四日市市は、木曽川のデルタ地帯であって、37年ごろには、木曽川河口附近で年間最大10cmの沈下が観測されている。また、四日市市においては鈴鹿川の河口部において年間数cmの沈下が観測されている。その後、工業用水法による地下水のくみ上げ規制の措置が講ぜられ沈下量は減少しているが、今後とも地下水位の観測、水準測量等によって十分監視することが必要である。
 また、川崎、横浜等においては、地下水のくみ上げ規制を行なっているが、川崎臨海部の工業地帯では局地的ではあるが、最大10cmの沈下が観測されている。
 さらには、佐賀県の白石平野における農業用水(42年、1,900万m
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)の地下水くみ上げによる地盤沈下が発生しており、水源転換対策が行なわれている。
 神奈川県海老名町において、44年に発生した地割れの原因については、県、町共同の調査の結果、この地区の工業用水の過度のくみ上げによるものとされ、適正な揚水量を守るよう指導が行なわれている。

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