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第3節 地盤沈下対策事業

(1) 新潟地区地盤沈下対策事業
 新潟地区における地盤沈下に伴う災害を防除するため、中小河川改修事業を促進する必要があり、地盤沈下地域河川(中ノ口川、大通川)について堤防かさあげ事業を促進したほか、地盤沈下によって機能の低下した内陸部の農地等の復旧対策を進めた。
(2) 東京、大阪周辺地区地盤沈下対策事業
 大阪市の低地部においては、いまだに地盤沈下が進行しており、排水不良または高潮による被害の危険性の増大を招いている。
 したがって、地盤沈下の原因の究明、地下水取水の規制、工業用水道の建設等の措置について関係者と協議し、沈下の終息をは図るとともに、これまで累積された沈下に対しては、内水排除施設の整備等地盤沈下対策の事業を進めてきた。また、高潮対策事業として、防潮堤の建設は、東京(江東三角地帯)、大阪地区について内部河川の処理、橋梁のかさあげ等を除き一応の完成をみている。なお、内水対策については、今後、既存の施設のほかに排水機を増設する必要があり検討を進めている。

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