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第1節 

3 啓蒙普及

 騒音問題は、前述のとおり市街地内において住居と混在している中小工場において多発する傾向にある。これらの中小工場は、一般的にいえば資金面等において大企業ほどの余裕はなく、なかなか公害対策までに手が回らない状況にあるかとも思われる。しかし、従来より通商産業省で行なってきた調査によれば、中小企業においては騒音による公害に対する認識がまだ十分でない。こうした理由から、工場、事業場に対して啓蒙普及を行なう必要があり、とくに44年度においては、映画「騒音−工場騒音とその防止−」を制作した。

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