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第3節 

4 環境基準達成のための対策

(1) 基本方針
 一酸化炭素の大気汚染は、その大部分が自動車排出ガスによるものであるので、自動車排出ガス対策が最も重要である。しかし、自動車排出ガス中の一酸化炭素の濃度を引き下げた場合、同排出ガス中の窒素酸化物の濃度が増大することが指摘されているので、今後さらにこれらの点に留意して、他の汚染物質との関連を総合的に検討し、一酸化炭素対策を、自動車排出ガス対策全体の中で正しく位置付ける必要がある。
 また、一酸化炭素による汚染の状況は、自動車、道路、交通、気象等の状況によって左右されるので、これらの諸条件を考慮した総合的対策を有機的かつ計画的に推進しなければならない。
(2) 自動車排出ガス対策
 環境基準を達成するために、今後、排出規制の強化、点検整備体制の充実強化、交通規制制度の検討、監視測定体制の整備の推進、調査研究および技術開発の推進等の諸施策を総合的に進めることが必要である。

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