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第1節 

3 交通騒音

 交通騒音のうち、とくに問題となる自動車騒音と新幹線の騒音とをとりあげることにする。
(1) 自動車騒音
 自動車による騒音は、排気管、タイヤ、エンジン等から出る音から形成されているが、その大きさは自動車の種類、走行条件、路面の状態、周囲の状況等により大きく異なり、走行速度との関係は、第2-3-3図のとおりである。
 また、自動車の種類別にみると、バス、普通トラック等、大馬力のの大型自動車および二輪車の騒音がとくに大きい。
 これらの騒音発生要因のほか、一部の自動車使用者が故意に大きな排気音を出すよう自動車を改造したり、十分な整備を行なわず、大きな排気音を出して走行しており、とくに二輪自動車、スポーツカータイプの排気音による騒音が社会問題となっている。


(2) 新幹線の騒音
 新幹線は開業以来年々利用客が大幅に増加しており、東海道の各都市群を結ぶ交通機関として重要な位置を占めているところであるが、一方では開通当初から騒音に関する苦情がかなり出ている実情にある。
 現在までの実態調査によると、騒音の大きさは場所により異なるが、線路の中心から25m離れてた屋内で60〜70ホン程度、屋外では80〜90ホン程度である。

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