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第3節 

2 大阪における自動車排出ガスにおける汚染

 大阪府公害室が昭和42年に行なった自動車排出ガスの汚染の調査の結果(8時間平均値)を第2-1-25表に示した。一酸化炭素の自動測定記録計による測定結果によると、1時間値の最高値は、府立成人病センター前38ppm、堺市役所前18ppm、守口市大日交差点29ppm、阪奈道路大東ゲート48ppmであった。これは東京の測定値と比較した場合決して低いものとはいえない。また全炭化水素の濃度は、ほとんど2ppm前後を示している。しかし、炭化水素の最高値は成人病センター前20.0ppm、守口市大日交差点8.0ppm、堺市役所前4.1ppm、阪奈道路大東ゲート20.0ppmを示しており、また高さ別に80mと18mのところで比べた結果、高さの低いところのほうが濃度が高くなることがわかった。また、一酸化炭素、全炭化水素の測定値は交通量と強い相関がみられた。

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