環境省環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書平成29年版 環境・循環型社会・生物多様性白書施策第5章>第3節 小児環境保健への取組

第3節 小児環境保健への取組

環境中の化学物質等が子供の健康に影響を与える環境要因を明らかにするため、3年間で全国で10万組の親子の参加を募り、子供が13歳に達するまで追跡する大規模かつ長期の出生コホート調査「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」を、2010年度から開始しています。2017年度においては、10万人を対象とした生活環境や健康状況等の項目からなる質問票によるフォローアップ、全国調査、全国調査10万人の中から抽出された5,000人程度を対象とし、環境調査、医学的検査等を行う詳細調査、並びにこれまでに採取した生体試料の化学分析を引き続き実施します。この調査研究の実施に当たっては、参加者への積極的な情報提供に努め、学会や関係機関とも連携・協力していくこととしています。また、10万組規模の同様の疫学研究がデンマーク、ノルウェー等でも計画されており、これら諸外国の研究や国際機関等とも連携していくこととしています。