環境省環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書平成26年版 環境・循環型社会・生物多様性白書施策第5章>第3節 小児環境保健への取組

第3節 小児環境保健への取組

 環境中の化学物質等が子供の健康に影響を与える環境要因を明らかにするため、3年間で全国で10万組の親子の参加を募り、子供が13歳に達するまで追跡する大規模かつ長期の出生コホート調査「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」を、平成22年度から本格的に開始しています。26年度においては、25年度に調査参加者数が目標の10万人に到達したため、調査参加者(妊婦)の登録を終了し、参加者に対する質問票調査、生体試料採取などの追跡調査を本格化させます。さらに、一部の参加者に対して、環境試料(ハウスダスト等)の測定等を行う詳細調査を開始します。また、これまでに採取・保存していた生体試料の化学物質分析を本格的に進めます。

 調査の実施に当たっては、参加者への積極的な情報提供に努め、学会や産業界とも連携・協力していくこととしています。また、10万組の規模を目指した同様の疫学調査が米国でも計画されており、これら諸外国の調査や国際機関等とも連携していくこととしています。