第2節 生物多様性の保全のための国家戦略及び自然環境保全調査


1 生物多様性国家戦略

「新・生物多様性国家戦略」(平成14年策定)(図6-2-1)では、関係省庁連絡会議において毎年実施状況を点検しており、平成18年度には、第4回目の点検を行いました(図6-2-2)。点検の結果を中央環境審議会に報告しました。

図6-2-1新・生物多様性国家戦略の概要


図6-2-2新・生物多様性国家戦略の実施状況の点検結果(第4回)概要

また、「新・生物多様性国家戦略」は、策定後5年後程度を目途に見直すこととされていることから、平成18年8月より「生物多様性国家戦略の見直しに関する懇談会」を公開で開催し、見直しに向けた論点等を取りまとめました。

2 自然環境保全基礎調査(緑の国勢調査)

平成17年度に引き続き、第7回基礎調査を実施し、種の多様性調査、植生調査、生態系多様性調査(浅海域生態系調査)等に取り組みました。
植生調査では、従来は植生原図の作成に縮尺5万分の1の地形図を用いていましたが、第6回基礎調査からは新たに縮尺2万5千分の1の地形図を用いた作成をはじめ、18年度末時点で全国の約35%の作成が終了しています。全国の干潟及び藻場を対象に「生態系多様性調査(浅海域生態系調査)」を実施し、調査結果を順次ホームページで公開しました(干潟調査http://www.biodic.go.jp/higata/、藻場調査http://www.biodic.go.jp/moba/)。

3 モニタリングサイト1000

全国の自然環境の変化を把握するため、平成15年度から設置を開始したモニタリングサイト1000において、18年度も引き続き、森林、里地里山、湖沼、湿地、河川、海岸などの様々な生態系のタイプごとに調査項目を設定して試行調査を実施しました。


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