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第3節 

5 環境に配慮した事業活動の促進

 環境保全に資する製品やサービスを提供する環境ビジネスの振興は、環境への負荷の少ない持続可能な社会の実現を目指す上で、極めて重要な役割を果たすものであると同時に、経済の活性化、国際競争力の強化や雇用の確保を図る上でも大きな役割を果たすものです。
(1)環境ビジネスの市場・雇用規模
わが国の環境ビジネスの市場・雇用規模について、環境省が経済協力開発機構(OECD)の環境分類に基づき調査し推計を行った結果、2004年の市場規模は約37兆2千億円、雇用規模は約95万6千人となりました。
また、省エネ家電やエコファンドなど環境保全を考えた消費者の行動が需要を誘発するビジネスも上記の環境ビジネスに加えた環境誘発型ビジネスの市場・雇用規模を試算した結果、2004年の市場規模は約50兆9千億円、雇用規模は約128万7千人となりました(表7-3-2)。



(2)その他
企業の社会的責任という観点から環境への取組をとらえる傾向が高まっていることを受けて、平成17年6月に、証券業界との協力により、「社会的責任投資(SRI)に関するシンポジウム」を開催しました。
また、地域における企業、NPO、市民等が連携した環境に配慮したまちづくりに資する「環境コミュニティ・ビジネス」を発掘し、その展開を支援しました。

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