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第11節 

4 国際的に高い価値が認められている環境の保全

 平成17年7月に「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」に基づき知床が世界遺産一覧表に記載されました。海氷が育む豊かな海洋生態系と陸上生態系の相互関係に特徴があり、オオワシ、オジロワシ、シマフクロウといった絶滅のおそれのある種の重要な生息地となっている点が評価されたもので、わが国の世界遺産のうち自然遺産として初めての海域を含んでの登録となりました。
白神山地及び屋久島の自然遺産について、関係省庁・地方公共団体による連絡会議の開催等により適正な保全を推進しました。
環境保護に関する南極条約議定書」を適切に実施するため制定された南極地域の環境の保護に関する法律(平成9年法律第61号)に基づき、南極地域における観測、観光、冒険旅行、取材等に対する確認制度等を運用するとともに、ホームページ等を通じて南極地域の環境保護に関する普及啓発、指導等を行いました。
また、南極地域で環境上の緊急事態(例えば、大規模な油流出事故等)を生じさせた場合の責任について定める議定書附属書の作成に関する交渉へ参加する(同附属書は、平成17年6月の第28回南極条約協議国会議で採択)等、南極地域の環境の保護に関する国際的な枠組みづくりに貢献しました。

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