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第6節 

3 技術の振興

(1)環境技術の開発支援
 環境省では、「環境技術開発等推進費」において、複数の環境問題を統合的に扱うことにより、ベストミックスの効果が期待される環境技術開発等を対象とする「統合型研究開発」の領域を創設するとともに「実用化研究開発課題」に対して、引き続き助成を行い、環境技術の開発の促進を図ります。
 また、平成17年度も、地球温暖化対策に資する技術開発事業を引き続き実施し、新たな地球温暖化対策技術の開発・実用化・導入普及を進めます。
 「地球温暖化対策技術開発事業(競争的資金)」においては、「IT分野における省エネ対策技術の実用化開発」、「水素・燃料電池社会の構築に関する対策技術の実用化開発」、「バイオマス燃料の製造・利用システムの技術開発」、「地域におけるエネルギーネットワークシステムの構築に関する技術開発」を重点テーマとして、技術開発事業を実施します。
 「環境技術実証モデル事業」では、一部の対象技術分野について受益者負担を導入し、望ましい技術実証の手法・体制を確立することで、引き続き先進的環境技術の普及に向けた取組を推進します。
 また、さらなる環境測定分析の精度向上等を目指して、引き続き地方公共団体の環境測定分析機関等を対象とした環境測定分析統一精度管理調査を実施します。

(2)技術開発等に際しての環境配慮及び新たな課題への対応
 先端技術に関する環境保全施策を推進するため、引き続き、バイオテクノロジーと環境保全に関する基礎的な調査を行います。また、一層のバイオレメディエーション事業の健全な発展とバイオレメディエーションの利用の拡大を通じた環境保全を図るため、平成16年度に告示された「微生物によるバイオレメデーション利用指針」に基づき、適切な制度の運用を行います。

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