5 リスクコミュニケーションの推進
化学物質やその環境リスクに対する国民の不安に適切に対応するため、これらの正確な情報を市民・産業・行政等のすべての者が共有しつつ相互に意思疎通を図るというリスクコミュニケーションを推進しています。
環境省では、情報の整備のため、「PRTRデータを読み解くための市民ガイドブック」の作成・配布や、化学物質の情報データベースのホームページでの設置などを進めており、平成16年10月には、専門的で分かりにくい化学物質の情報を分かりやすく整理し、専門家以外の方にもよく理解していただけるよう簡潔にまとめた「化学物質ファクトシート」を作成・公表しました。また、これら関連情報を掲載した「リスクコミュニケーションホームページ」(a href="http://www.env.go.jp/chemi/communication/" target="_blank">http://www.env.go.jp/chemi/communication/)を設置しています。さらに、化学物質と環境に関する学習関連資料の利用促進を図るため、同ホームページ内に「化学物質と環境に関する学習関連資料データベース」を設置しており、パソコン上で遊びながら学べる学習関連資料として、16年10月に新たに「ケミストリーカードゲーム(正式版)」を作成・公表しました。経済産業省では、事業者向けに作成・配布している「化学物質について正しく理解してもらうために」やリスクコミュニケーションのホームページにて情報の提供を行いました。
また、対話の推進には、対話を円滑に進める人材等が必要です。環境省では、化学物質アドバイザーの育成・活用を推進するため、研修・登録・派遣を試行的に行うパイロット事業を平成14年度より着手して15年度には派遣を開始し、PRTR制度についての講演会講師等として16年度には延べ42件の派遣を行いました。このほか、環境省では、場の提供として、市民、産業、行政等の代表による情報の共有及び相互理解のための「化学物質と環境円卓会議」を16年度には4回開催しました。