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第2節 

3 水環境の安全性の確保

 有害物質に係る排水規制、地下浸透規制等を適切に実施するとともに、適正な廃棄物処理の推進を図ります。また、水生生物の保全の観点から設定された環境基準の維持達成に必要な環境管理施策についても、引き続き検討を進めてまいります。
 農薬については農薬取締法に基づき、水質汚濁に係る農薬登録保留基準の設定等を引き続き進めるとともに、水産動植物に係る農薬登録保留基準の告示改正を受け、平成17年4月施行に向けてさらに体制づくり等の検討を進めていきます。
 地下水に関しては、水質汚濁防止法に基づく汚染された地下水の浄化措置命令制度等に基づき、地下水浄化の着実な実施を図ります。汚染原因を経済的・効率的に把握するための地下水汚染源推定手法に関する調査等を実施します。硝酸性窒素による地下水汚染については、浄化対策手法に関する調査を実施します。
 また、有害物質に汚染された海域等の底質については、除去等の対策を適切に実施します。
 内分泌かく乱化学物質による海産生物への影響評価を可能とする手法の開発及び魚介類への影響実態把握調査等を実施します。魚介類中のダイオキシン類の効果的な削減方策の検討及び魚介類中におけるダイオキシン類の蓄積状況の全国的な実態把握等を行います。また、内湾域における発電所の取放水による漁場環境への影響についての検討等を行います。

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